みなさん、『档案(ダアン)』って知ってます?日本語に訳すと、「履歴書」となったりするので気にならないですが、中国ではかなり大きな存在であるようです。先日、私のところで働いている女の子が言っていました。
「卒業後、ちゃんと就職しないと档案(ダアン)が大学に残っちゃって恥ずかしい」
私はそのときは意味が全く理解できなかたので、さっそく調べてみました。辞書に詳しく載っていましたので、まず読んでみてください。
档案(ダアン):
(所属する職場・機関・団体の人事部門が保管する)個人の身上書、行状記録。
『参考』‥記載される事項は、姓名・性別・生年月日・民族・学歴・結婚・本籍・現住所などの一般的な経歴にとどまらず、“家庭出身”(出身階級)、“本人成分”(本人の所属階級)、“政治面目”(所属政党)、“社会関係”(非直系親族や友人との関係)、“海外関係”(海外華僑や外国人との関係)など細部にわたる。
中学入学時から記録され始め、以後、一生ついて回り、入試・就職・転勤・昇進・留学などに際して重要な役割を果たす。
“人事処”(人事部)などの人事担当部門に厳重に保管され、本人は見ることがない。
どうです?びっくりじゃないですか?こういうものがあるんですね。電話帳を見てみると、ありました、档案局というものが!
中国人にも直接、档案について聞いてみました。この制度のおかげで、中国では犯罪歴があると一生、社会復帰が難しくなるそうです。
大きな会社は、社員採用のとき、本人のやる気のこもった履歴書はほとんど見ず、「档案もってきて」と冷たく一言言うそうです。
日本人からすると濫用の恐れがあって怖いと思ってしまいますが、現在の中国では犯罪率の低下に役立っており、人々も悪くは思っていないようです。
最近、日本でも外国人による犯罪が増えていますよね。それが中国人である場合、逮捕された犯人が一番気にするのは、「中国の警察に知らせるかどうか」だそうです。
もし中国の警察に知らされず、国外退去くらいの措置ならへっちゃらで、また戻ってくる可能性が高いそうです。日本の警察は、すぐに中国に知らせなきゃだめです!
最初の女の子の話に戻りますが、その子が言っていた意味は、
「会社に正式採用されないと、档案が大学に保管されたままになり、みんなに就職していないことがわかってしまうので、それは恥ずかしい」
という意味だったようです。彼女は今も就職活動を頑張っています。